日本自動車工業会の志賀俊之会長(日産自動車COO)は12日、鈍化傾向が強まっている中国の自動車市場について「今のところ心配はしていない」との考えを示した。志賀会長は同日開いた定例会見後、一部報道陣に対し述べた。
志賀会長は「セグメントでみると安いところは政府の補助がなくなって少し落ちている。また上の方は内陸部の開発で相当内需を喚起させたが、マクロコントロールで少し金利を上げて開発をスローダウンさせていて、その影響が出ている」と市場減速の背景を分析。
その上で「乗用車自体はGDPの伸びにプラスアルファくらいでやっているのが、実は一番安定的。去年のように3割でずっと伸びていると、ひずみが起こってくる。自然的な形で安定的に伸びていくのが良いと思っているので、今のところ心配はしていない」と語った。