EVタクシー普及に向けシステム開発と実証実験 日産や兼松など

エコカー EV
EVタクシー運行最適化システムのイメージ
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  • 大阪府が進めている「EVタクシープロジェクト」で走るリーフ
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日産自動車とモーション、兼松、システムオリジン、リサイクルワンの5社は、電気自動車(EV)タクシーを運用するためのシステム開発と、その実用化促進に向けた実証実験を実施する。

5社が共同提案した「EVタクシーの実用化促進と運用方法確立のための実証研究」が環境省2011年度地球温暖化対策技術開発等事業に採択された。温室効果ガス排出量の削減につながるEVタクシーの普及促進を図るため、効率的なEVタクシーを運用するためのシステムを開発する。実証実験は5社と3自治体が協力して実施する。

EVタクシーの普及には、航続距離に制約があり、LPG車両並みの流し走行が困難なことや、充電や充電待ちに要する時間のロスなどが課題だった。これらの課題を、ソフト面から解決する手法を開発・実証し、EVタクシーのビジネスモデルの確立がEVタクシー普及のキーとなる。

5社は、スマートフォンによる「EVタクシー呼出アプリケーション」と、乗客からの呼出に応じるための「車載タブレット端末用アプリケーション」を開発、EVタクシー配車システムを介して乗客とタクシーのマッチングを行う。同時に、EVタクシーの電池残量と充電器の空き情報を基に、近隣の空き状態の充電器を示して適切な充電指示を行う。これらを通じて、空車走行や充電待ち時間を削減、EVタクシーの営業機会を最大限に創出するためのシステムを構築する。

システム構築では、大阪府、京都府、京都市の3自治体が整備した充電設備の利用やタクシーの乗り場の確保などの協力を得て、大阪「商業都市モデル」、京都「観光都市モデル」の2つのモデルで実証実験を行う予定。

《レスポンス編集部》

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