日産自動車の有重邦雄先行車両開発部長は、15日の軽量化技術説明会の席上、燃料タンクの容量小型化について、顧客の理解が必要との考えを示した。
タンクの容量を小さくすれば、搭載燃料の軽減による車両の軽量化が確実に図れる。このため、スズキの鈴木修会長兼社長は軽自動車などでの大き過ぎるタンクに疑問を呈している。
有重部長は「パワーソースの改良などで燃費改善が進んでおり、われわれにも今のタンク容量が必要かとの議論はある」という。
ただ、現状では「容量が小さいと、お客様が長く走れないのではと不安をもたれるのが実情」と指摘、実現には顧客の理解が広がる必要があるとの見方を示した。