日産自動車は6日、今年度に国内で実用化する低燃費技術を発表した。このなかで今年秋に発売する『フーガ』のハイブリッド車(HV)の燃費性能が「コンパクトカー並み」(西村周一執行役員)を実現したと明らかにした。
フーガHVは3.6リットルエンジンと日産が独自開発した1モーター・2クラッチ式のHVシステムを組み合わせており、今秋に発売する。モーターは1基のみだが、ごく短い距離のEV走行もできるようにした。2次バッテリーはリチウムイオン電池を使用し、容量は1.3kWh。
減速時にはエンジンとモーターをつなぐクラッチを切ってエネルギー回生の効率アップにつなげている。システム自体が軽量なこともあり、同社の『ティーダ』などコンパクトカーと同レベルの燃費につなげた。
開発担当者は、現状では公式に燃費を測定していないものの、1リットル当たり19km台(10・15モード測定)を想定していると述べた。