コバルトを含まない リチウムイオン電池の正極材を開発

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独立行政法人産業技術総合研究所と田中化学研究所は17日、共同で酸化物中全遷移金属量の20%に資源的に豊富で安価な鉄を用いた2種類のリチウムイオン二次電池用新規コバルトフリー酸化物正極材料を開発したと発表した。

これらは希少金属であるコバルトを含まず、また、鉄を多く含むにもかかわらず放電電圧は3.5 - 2.7Vと、以前に産総研が開発した酸化物正極材料の3.0Vより大幅に改善、既存の正極材料である放電電圧4.0Vに近づいた。
 
これまで資源量や価格面で有利であるが酸化物正極材料への導入は困難とされてきた鉄が活用でき、電気自動車、ハイブリッド車などの電動車両用リチウムイオン二次電池の省資源化・低コスト化につながるものと期待されるとしている。
 
技術の詳細は今年11月30日 - 12月2日に国立京都国際会館で開催される第50回電池討論会で発表される。

《レスポンス編集部》

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