ロシア初のスーパーカー出現か!?

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ロシア初のスーパーカー出現か!?
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ロシアのE-GO社は10月22日、新型スポーツカー『revolt』(レボルト)の写真を公表した。E-GO社はモスクワに本社を置く新興のコーチビルダー。revoltは「ロシア初のスーパーカー」との触れ込みだが、その中身を検証すると、数々の疑問が浮かび上がってくる。

まずは車名。GMのプラグインハイブリッドカー、『VOLT』(ボルト)とあまりに似ている。まさか「ボルトよ、再び」の意味を込めたのだろうか。GMが創立100周年を記念してボルトを発表したのが9月16日。それから1か月後のタイミングで「revolt」である。何かのパロディかと思えてしまう。

GMのVOLTは、ワゴナー会長が「GMの次の100年を切り拓く革新的な車」と表現したように、エンジンを充電専用とし、基本的にはモーターだけで走行する先進のハイブリッド車。一方、revoltは三菱製のプラットフォームを使った4WDスポーツだという。

しかしこの4WD、かなり旧態依然としたもの。最新の『ランサーエボリューション』用ではなく、1993 - 99年に販売された『3000GT』(日本名『GTO』)用をベースに開発したとのこと。日本で1990年にデビューしたGTOは、直線ではめっぽう速いが、曲がらない4WDだったと記憶している。現在の4WDは当時とは比べ物にならないほど劇的に進化しているのに、大丈夫なのだろうか。

エンジンは3.0リットル・V6ツインターボと公表された。これも三菱GTOから流用している模様。疑わしいのは、その最大出力。なんと550psを発生するという。三菱GTOは日本メーカーの馬力自主規制の時期に誕生したため、最大出力は280psに抑えられていた。実際はそれ以上のポテンシャルを秘めていたのだが、いくらなんでも550psとは。どんなドーピングを施したのだろうか。

ミッションは6速MTで、足回りはアクティブエアサスペンションを採用。ブレーキは前6ピストン、後ろ4ピストン。タイヤサイズはフロント245/40、リア325/30で、ワーク製の19インチアルミホイールを組み合わせる。

ロシア製自動車といえば、旧ソ連時代の『ラーダ』や『ジル』などを思い浮かべる人も多いはず。果たして、revoltがロシア初のスーパーカーになるのか。正式発売を待ちたい。

《森脇稔》

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