GM(ゼネラルモーターズ)は、サーブ『9-3』の「スポーツセダン」「スポーツエステート」「コンバーチブル」が、米国道路交通安全保険協会(IIHS)実施による衝突安全テストのミッドサイズカー部門で、2008年度トップ・セーフティ・ピック賞を受賞したと発表した。
サーブ9-3シリーズは、2005年度の衝突テストでダブル・ベスト・ピック賞、2006年度にはトップ・セーフティ・ピック賞(金賞)、2007年度にもトップ・セーフティ・ピック賞を受賞している。今年は4年連続での受賞となり、9-3スポーツセダンは、高級車セグメントの高い安全性能の地位を確立した。
IIHSは2007年度からコンバーチブル車のテストを開始、初年度は9-3コンバーチブルが最高評価を獲得した。今回もサーブ9-3コンバーチブルがトップ・セーフティ・ピック賞を受賞。コンバーチブル車で同賞を獲得できたのはわずか2台で、このうちソフトトップタイプでは唯一の受賞となった。
評価は、高速走行時における前面および側面衝突テスト、さらに後方衝突時における座席およびヘッドレストの頸部保護の安全性能を加味し、「good (優)」「acceptable(良)」「marginal(可)」そして「poor(劣)」の4段階で行う。最高評価を獲得するためには、3項目すべてで「優」の評価を得ることが必要なのに加え、ESC(電子制御車両安定システム)の搭載も必須だ。
IIHSのアドリアン・ランド会長は「サーブ9-3は前面および側面衝突テストの結果が良いだけでなく、サーブ・アクティブ・ヘッドレストも頸部保護において最先端の安全性能を提供している。さらにESCが標準装備として搭載されるなど、自動車の安全性能向上に取り組むサーブの姿勢が明確に表れている」とサーブ9-3シリーズを評価するコメントを公表している。