資金問題で渦中のサーブ、9-3 のEV仕様を初公開

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サーブ 9-3 EV プロトタイプ
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サーブの親会社、ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)社は8月20日、トロールハッタン工場において、サーブ『9-3 EV』のプロトタイプを初公開した。

NEVS社は2012年6月、破産申請していたサーブを買収。その後、EVメーカーに転身させる計画を発表した。EV市販までの間、サーブブランドを継続させるため、2013年12月、サーブの経営破綻から2年ぶりに、サーブ『9-3』の生産を再開。今も資金不足解消に向け協議を進めているという同社が新型車を発表した。

今回、NEVS社が発表したサーブ9-3EVは、サーブ9-3をベースに開発されたEVプロトタイプ。4ドアセダンのサーブ『9-3エアロ』をベースにしている。

EVパワートレインの核となるモーターは、最大出力140hpを発生。二次電池は、中国の北京ナショナル・バッテリー・テクノロジー社のリチウムイオンバッテリーで、床下に配置した。前後重量配分は50対50と、理想的なバランスを追求。

走行性能は、0‐100km/h加速が10秒、最高速が120km/h。1回の充電で、最大およそ200kmを走行できる性能を持つ。NEVS社は、「9-3のガソリンエンジン搭載車と、機能的に肩を並べる」とコメントしている。

《森脇稔》

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