消防士用ハーレー、隠れた人気

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消防士用ハーレー、隠れた人気
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9月に入ると、アメリカではやはり2001年9月11日の同時多発テロが思い出される。しかし悲惨な思い出ばかりではない。9・11をきっかけに、人気が今も持続するスペシャルエディションのハーレー・ダビッドソンが生まれた。

元々ハーレーでは1987年以来、警察や司法取締官専用のエディションとしてダークブルーのモデルを販売していた。9・11以降、多くが犠牲になった消防士のためにも特別製ハーレーを作るべき、という声が殺到し、02年にオレンジ色の「ファイアーファイター」モデルを販売した。

購入するためには消防士の身分証明書が必要で、ハーレーではこのバイクを一般よりも1000ドル程度ディスカウントしているという。

当初は1年だけの生産予定だったが、反響が大きく、5年目を迎えた今年も新型モデルが継続される事になった。現在では非公式ながらこのハーレーを消防署に常備している署も少なくないという。また今年からは、イラク戦争に従軍した人のための「パトリオットモデル」も新たに追加されることになった。

ハーレーではこうした特別エディションの売り上げを明らかにしていないが、「生産を継続するだけの理由があり、需要がある」としている。

ある消防士はこのハーレーについて、「単なるバイクではない。消防士のプライドと感情そのもの」と表現しており、隠れたヒット商品となっているようだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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