違法な電波でブレーキが効かなくなる!

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三菱ふそうトラック・バスは同社製の通勤用バス『ふそうエアロスター』、観光バス『エアロクイーン』の2車種について、至近距離から高出力の無線電波を受けた場合にABSが誤作動し、ブレーキが効かなくなるというトラブルが起きたことを明らかにした。

同日付で国土交通省に対し、改善対策の届け出を行っている。

三菱ふそう製バスがブレーキにトラブルを起こし、人身事故に至ったケースは2件報告されている。

昨年4月、首都高速4号線を走行中のスクールバスが前方の渋滞に気づいて減速しようとしたところ、ブレーキが突然効かなくなった。バスはそのまま前方の車列に追突。バスに乗っていた小学生と、追突されたクルマのドライバーなど7人が軽傷を負っている。

昨年11月には首都高速5号線を走行中の観光バスがブレーキにトラブルを起こし、前方のクルマに追突。バスに乗っていた2人が重軽傷を負った。

いずれのケースでも、運転手は「突然プレーキが効かなくなった」と供述。ところが警察で車体の検証作業を行ってもブレーキに異常は見られなかった。

メーカーで検証作業を進めたところ、車両の周辺で高出力の無線電波を発した場合、ABSを制御するコントロールユニット(ECU)にノイズが入り、「車輪がブレーキによってロックした」という誤った情報を出すことがわかった。このため、ABSが運転者の意図しない状態で突然作動し、ブレーキが効かなくなることが判明している。

事故当時、事故を起こしたバスの周囲に違法な無線機を搭載したクルマが存在したかどうかはわかっていないが、幸いにも事故に至らなかった他の2件では「近くに違法な無線装置を搭載していると思われるトラックがいた」と報告されている。

三菱ふそうトラック・バスでは、実際の実験で誤作動が確認できたことから、国土交通省に対して改善対策の届け出を行うとともに、対象となる2243台のECUや車輪速センサー、ABSコントロールバルブ、電気ハーネス、配管などを無償交換する。

トラックなどに搭載された高出力の無線機が家電などを誤作動させたケースについては以前から報告されていたが、自動車の電装品を誤作動させたことが確認されたというケースは例がない。
《石田真一》

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