【新聞ウォッチ】手も足も出なかった……ダルマ抱いて復活宣言のゴーン社長

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【新聞ウォッチ】手も足も出なかった……ダルマ抱いて復活宣言のゴーン社長
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年5月18日付

●日産3月期連結決算、利益3310億円、4期ぶり黒字に、ゴーン社長「復活宣言」 (読売・1面、関連記事8面)

●内閣府、単身世帯消費動向調査で「乗用車あきらめてパソコン、携帯電話購入」鮮明に(毎日・9面)

●CART第5戦もてぎ 白熱V争いブラック軸に(毎日・13面)

●三菱自動車、RV20万台リコール、燃料タンク欠陥昨年7月に把握(毎日・30面)

●国土交通省、公共事業見直しで「道路の新規工事半減」 (東京・1面)

●中部陸運局、エムケイ申請の無料タクシー運行認めず (東京・9面)

●ホンダ、ディーゼルエンジン開発参入へ 欧州生産車に搭載、いすゞと生産委託交渉 (日経・1面)

●いすゞ、GMから副社長を迎入れ、関会長は退任 (日経・9面) 

●自動車部品工業社長にいすゞ元専務の三枝重雄取締役(日経・13面)

●トヨタ株に人気集まる、東証株価好決算改めて見直す(日経・20面)

ひとくちコメント

決算発表もピークを迎えたが、きのうは日産自動車の2001年3月期決算が発表された。大型連休前に既報したとおり、連結で当期利益が過去最高の3311億円、4年ぶりに黒字に転換した。都内のホテルで記者会見したカルロス・ゴーン社長も「リバイバルプランの最初のコミットメント(公約)は達成できた」と上機嫌。

きょうは全紙一面と経済面などで「V字型回復宣言」の関連記事を掲載。会場にはこの一年、社長室に置かれていた「2000年度目標達成」と書かれたダルマと新年度用の一回り大きいダルマが持ち込まれたが、朝日はそのダルマを手にするゴーン社長のスナップ写真を一面のど真ん中で大きく取り上げるなど、パフォーマンス効果は抜群。

ただ、相も変わらず国内の新車販売は伸び悩んでおり「勝ち組復活への道は平たんではない」(日経)と冷やかな見方もある。今回は真っ赤でも縁起のいいダルマだったが、そのうちダルマみたいに手も足も出ないで、「ダルマさんが転んだ」とならぬように願いたところだろう。

《福田俊之》

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