ディーゼルNOおかげ? 大気汚染が急速に改善の真相

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1999年度(平成11年度)の二酸化窒素(NO2)と浮流粒子状物質(SPM)の環境基準達成割合が急速に改善したことが、環境庁は大気汚染調査で明らかになった。

環境庁の調査結果によると1999年度の大気汚染状況はNO2の環境基準達成の割合は一般局が98.9%、自動車排ガス局で78.7%で、それぞれ前年度より4.6、10.6ポイント改善した。SPMも環境基準達成の割合は一般局で90.1%、自動車排ガス局で76.2%で、これも同様に22.8、40.5ポイントも改善した。特になんの対策も行なっていないのに首を傾げたくなる結果で、東京都をはじめとするディーゼル車NO運動が効果を挙げているのでは、と思いたくもなる。

しかし、あまりに数値がおかしいため、環境庁は12年度の8月までの汚染状況も調査して、速報値をとったところ、なんと2年前の水準に戻っていた。このため、環境庁では「数値上で改善したのは気象条件など、一時的な要因が原因で大気汚染自体が改善しているわけではない」としている。

ただ、こうした誤ったと思われる数値を測定したことについて「改める必要性は感じていない」としており、いったい何のための調査か分からなくなるという可能性も。

《レスポンス編集部》

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