――今年度第1四半期も世界各地域で新車販売が伸び、地域によっては商品不足になるくらい好調です。
渡辺 「お陰様で」というのが私の素直な感想です。世界160カ国以上の多くのお客様にお買い求めいただいているわけですから、われわれの商品をずっと提供し続けられるような会社にしなければという思いが強いですね。平板な言い方かもしれませんが、世界一良いものを世界一早く、世界一安くお届けするのがわれわれのミッションであり、それが社会や人の生活のお役に立つことになれば一番いいと考えています。
――投資負担増もあって決算自体は四半期ベースで2期連続の減益となりました。
渡辺 生産設備、研究開発の将来への投資が少しかさんで来ています。想定の範囲であり、計画外のものがたくさん出てきたということではありません。ただ、生産設備や研究開発についてもさらに効率的なやり方、仕事の進め方はあると思いますので、これからの課題だと認識しています。
――2006年3月期通期では、為替が前期並みだと増益になる。これは大丈夫ですね。
渡辺 (増益確保は)目標ではあるんですけどね。きちんとやって行けば大丈夫だろうと考えています。
インタビュアー:池原照雄(経済ジャーナリスト)
写真:竹内征二
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