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――自動車産業が急速に発展している中国との協調あるいは競争については、いかがでしょう。
小枝 ここ数年は生産や需要などが、あらゆる見通しを上回ってきました。日本各社の進出も活発になっています。自工会と日本政府は今年、官民対話を行い、知的財産権の問題についても一緒に取り組んでいます。今後も中国政府および業界とのコミュニケーションを活発に続けていきたいと考えています。
中国では今後、例えば安全のための規制強化なども行なわれるでしょうが、意見を求められれば日本の業界の経験を生かしてリコメンドさせていただこうと思っています。その際、常に中国のお客さまにとってのベストは何かを念頭に置いて対応したいと考えています。
また、知的財産権については、これを確立しないと中国側が損になるというのが私の立場です。日産は東風汽車と提携しましたが、最新の技術を持ち込んでいます。知的財産権が確立されないと、そうした技術移転も十分にはできません。デザインを含む知的財産権を確立することは、結局、中国のお客さまの利益にもつながるのです。
同様にASEAN(東南アジア諸国連合)では、まだ基準や規格の統一が不十分という問題があります。ASEANという大きな市場のかたまりでハーモナイズされれば、それが各国の産業やユーザーにとっても利益につながるということなのです。自工会としては、常にそうしたスタンスで交流していきたいと思います。
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日本自動車工業会 http://www.jama.or.jp/ |
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