ガソリン車をEV化…エネルギー代替車両を郵便事業に導入へ

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ガソリン車をEV化…エネルギー代替車両を郵便事業に導入へ
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電気自動車を製造・販売するゼロスポーツは29日、郵便事業向け集配業務用車両として、ガソリン車を電気自動車(EV)化した「エネルギー代替車両」を納車したと発表した。7月1日より東京・深川支店と神奈川・横浜港支店でそれぞれ実証実験を開始する。

ゼロスポーツは、国内17番目の自動車メーカーとして電気自動車の製造・販売を行っている。2000年には電気自動車で276km/hの最高速度を記録、2003年にはガソリン車の軽トラックを電気自動車化することに成功し、部品メーカーとして国内で始めて電気自動車の購入者に補助金が与えられる対象メーカーに認定されている。

今回納車した車両は、郵便事業が所有する集配業務用のガソリン車を電気自動車化したもので、「エネルギー代替車両」としてのリチウムイオン電気自動車の実証実験は日本で初となる。開発にあたっては、使用する現場の意見を取り入れ、左右スライドドアを採用、集配ボックスを搭載する荷室を十分に確保した。

搭載するバッテリーは、米国の工業規格SAEをクリアしたバッテリーマネージメントシステムリチウムイオンバッテリー。交流モーターを専用のコントローラーで制御することで低速トルクを重視した乗りやすさ、加速性能を向上している。

充電には専用の充電器を使用し、8時間で満充電が可能。ルーフに装備されたソーラパネルからも充電が可能で、航続距離は約100kmと郵便集配業務に充分対応できるものだとしている。

エネルギー代替車両の主なメリットとして、既存の車両を利用するため新車入れ替えの際の産業廃棄物を削減できること、新車電気自動車の導入と比較して、コストを大幅に抑えられることなどをあげている。また、郵便局単位での使用を前提としているため急速充電器が必要なく、導入コストの抑制にも貢献する。

同社は、郵便事業が現在保有する22000台の内、初年度は年間1000台の受注を見込んでいる。

《宮崎壮人》

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