IHIは3日、相生事業所(兵庫県相生市)内にある宇宙ロケット試験センターにLNGエンジン燃焼試験用設備を宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同して完成させたと発表した。
設備では、JAXAがGXロケットの第2段エンジンとして開発を進めているLNGを燃料としたロケットエンジンの実際のフライト時間の連続燃焼試験が可能となる。
この試験設備では、LNGエンジンの燃焼試験を、今夏から実施する予定。LNGエンジンは、LNGを燃料とするエンジンとしては世界で初めての実用化を目指しており、2007年には270秒の燃焼試験に成功した。今夏、LNGエンジンが搭載される予定のGXロケットの2段エンジンの実際の燃焼時間に合わせ、約500秒の燃焼試験を行う計画。
新設備は、これまで使用していたIHI相生事業所のロケットエンジン燃焼試験設備を、長時間の燃焼試験に対応できるように改修・増強したもの。