ポルシェは17日、ドイツで行った『911カレラ』の燃費チャレンジの結果を公表した。その結果は14.9km/リットルという良好なものだった。
この燃費チャレンジはポルシェとDEKRA(ドイツ車検協会)が共同で実施。911カレラの7速デュアルクラッチ仕様、PDK(ポルシェドッペルクップリング)を使用し、燃料を満タンにしたうえで、DEKRAがガソリンタンクを封印。約650kmのルートを走行した。
ルートはアウトバーンが約430kmと大半を占め、約190kmの一般道と、約30kmの混雑した市街地も含まれた。ドライバーはドイツのテレビプレゼンターでレーサーとしても活動しているKlaus Niedzwiedz氏。
同氏はエンジン回転数を1800 - 2000rpmに保ち、平均車速84km/hで911をドライブ。ライトは点灯状態で約650kmを走り抜いた。
注目の燃費は14.9km/リットル。Klaus Niedzwiedz氏は「3.6リットル、最大出力345psのスポーツカーでも運転の仕方次第では経済的ということが証明できたと思う」とコメントしている。
ポルシェは2008年6月、911を改良。エンジンのDFI(ダイレクトフューエルインジェクション)化やPDKの採用を行った。直噴化は約12%の燃費改善効果をもたらしており、今回のエコランでもその効果を実証した形となった。