発売前からオンライン予約が殺到し、今年、来年の発売分がほぼ完売状態というスマート『フォーツー』が、IIHS(道路安全保険機構)が行った安全性テストでも高い評価を得た。
同団体が行うテスト結果で最高の評価となる「good」をフロント、サイドのクラッシュテストで受けた。またリアエンドクラッシュテストでは2番目の評価である「acceptable」となっている。
この結果についてIIHSのエイドリアン・ランド氏は「スマートは小さなパッケージの中で最高の安全基準を満たす、という宿題に合格した」と語った。ただし、「一般的にはより大きい車の方が平均的に安全性は高い」とアメリカの加熱気味のサブコンパクト市場に釘をさすことも忘れなかった。
ただしNHTSAが行った安全性テストではスマートは合格点ではあるが特に評価を受ける内容ではなかった。これはNHTSAがより大きい、重量のある車とのクラッシュを想定したのに対し、IIHSは単独のクラッシュテストであることも原因。
要するに「車はとりあえずしっかり作られているが、現実世界での事故防止には十分気をつけろ」ということなのだろう。
しかしアメリカの公道を走る車としては間違いなく最小のスマートが、しっかりと安全基準を満たしている、というのはファンにとっては朗報だ。