プラグインハイブリッドは買い、それとも?

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プラグインハイブリッドは買い、それとも?
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民主党の大統領候補として注目を集めているヒラリー・クリントン上院議員が、自身のエネルギー政策について演説で披露した。

それによると、大統領になった場合、2020年までに現在の燃費基準を60%引き上げ、2030年には企業ごとの平均燃費を55マイル/ガロン(=23.4km/リットル。現行は27マイル/ガロン=11.5km/リットル)にしたい、という。

この超低燃費を実現するためにヒラリーが一押しなのが、プラグインハイブリッド。そのためには政府主導で200億ドルのバッテリー開発研究費を計上し、自動車メーカーにプラグイン方式を薦めて行く、というのが筋書き。また、プラグインハイブリッド購入者には税制控除を与え、2015年までに政府が購入する公用車のうち10万台をプラグインにするという。

しかしヒラリーが演説を行ったのと同じ日、現在世界のハイブリッドメーカーのトップをトヨタと並走するホンダの福井社長は、「プラグインハイブリッドが環境に与える好影響はほんのわずか。GMがシボレー『ボルト』などを製造する意義が理解できない」という主旨の発言を行った。トヨタもプラグイン形式には懐疑的と言われている。

ハイブリッドをプラグインにするくらいなら最初からEVを、というのがホンダ発言の主旨のようだが、一方で政府が援助する、というヒラリー発言は大きな反響を呼んでもいる。

来年もしヒラリー大統領が実現すれば、日本メーカーはアメリカで思わぬ苦戦を強いられる可能性も。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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