クライスラーグループは14日、SUVを中心に計36万9000台をリコールすると発表した。ブレーキシステム、ドアラッチ、ロックに問題があるという。
ブレーキに問題があるのは2006年、07年モデルのジープ『グランドチェロキー』、ジープ『コマンダー』、07年モデルのジープ『ラングラー』、ダッジ『ニトロ』の4モデルで、いずれもSUV。対象となる台数は29万6550台。
電子制御システムに問題があり、特に上り坂でのブレーキングに遅滞が生じる可能性がある。これまで同社には20件のクレームが寄せられている。また、この問題が原因と見られる事故の報告も1件あるという。
乗用車では08年モデルのクライスラー『シーブリング』、ダッジ『アベンジャー』セダンがフロントドアラッチにつながれたケーブルに不具合の可能性があるとして、計7万2000台あまりをリコール。ユーザーからのクレームはないが、ケーブルの不具合によりロックができなかったりドアが開きにくくなるケースが想定される。
新体制に移ったばかりのクライスラーグループにとって、今回のリコールはマイナスイメージとなりそうだ。