トヨタ環境取組目標を全て達成

エコカー 燃費

トヨタ自動車は、環境対応への実行計画である第3次「トヨタ環境取組プラン」の取り組み目標を全て達成したと発表した。

プランは、2001年度から2005年度の5年間にわたる中長期実行計画として策定した。「製品」、「生産・物流」、「社会との連携」など、トヨタの事業活動全ての分野を管理対象にした環境経営の基礎となるもので、取り組み項目として掲げた「燃費の向上」、「環境負荷物質の管理・低減」、「リサイクルシステムの整備」など、23の項目全てで目標を達成した。

具体的には、国内ガソリン乗用車7区分中全区分で2010年燃費基準を先行達成、2006年3月末までの国内外累計でハイブリッド車を61万台販売、生産時のトヨタ単体のCO2排出量2005年度目標202万トンに対し、生産変動時のきめ細かな寄せ停め対応など、運営面の改善と設備の小型化、生産技術の革新により171万トン(1990年度比マイナス19%)を達成した。

また、製品中の環境負荷4物質(鉛、水銀、カドミウム、六価クロム)の自工会自主目標を、2006年6月にほぼ達成。2007年グローバルな全廃に向け、取り組みを推進するとともに、ボデー塗装上塗り工程への水性塗料の導入をトヨタの9ライン全てについて完了した。これらにより生産時のVOCをボデー塗装全ライン平均30g/mと世界トップレベルに低減した。

リサイクルでは、日・欧リサイクル法への体制を構築するとともに、2003年に「トヨタ リサイクルビジョン」を公表し、取り組みを推進した。1996年からトヨタ車での採用を開始した高性能リサイクル防音材RSPPの搭載台数は、2005年度末累計1000万台を突破した。

このほか、2005年1月に「社会・地球の持続可能な発展への貢献」策定・公表し、2006年3月には「グリーン調達ガイドライン」策定した。

トヨタでは、1992年の「トヨタ地球環境憲章」制定を受け、幅広い分野にわたる目標を設定した第1次「トヨタ環境取組プラン」を1993年制定。1996年には、生産分野を中心とした環境目標を設定した第2次プランとして改訂した。2001年に策定した今回の第3次プランを経て、現在は、第4次「トヨタ環境取組プラン」(2006−2010年度)をスタートさせている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集