日産自動車は14日、新型『ウイングロード』を発表した。『iPod』対応ナビを国産メーカーで初めてラインオプションで用意した新型ウイングロードのデザインについて同日、東京のアップルストア銀座でトークセッションが開催された。
日産自動車からデザイン本部プロダクトデザイン部プロダクトチーフデザイナー齋藤欣一さん、同じくプロダクトデザイン部でエクステリアデザイン担当の佐藤大さん、インテリアデザイン担当の平岩基彦さんが出席、司会はDJの柴田聡さん。
柴田 ウイングロードのデザインのプロセスは?
齋藤 3年半前に企画がスタートしました。最初の半年はターゲットユーザーや競合車の調査。そしてイメージスケッチ、スケッチを進めながら、3次元のバーチャルなモデルも展開します。その中からクレイの1/4スケールモデルを6−7案作成します。そして3案に絞り込んでフルサイズのモデルを作成し2案に絞り、ゴーン(CEO)が1案に決めるのが1年3カ月ぐらい前です。でも我々は量産前ぎりぎり2カ月前まで、デザインの細部を詰めていくんですよ。
柴田 佐藤さん、平岩さんはウイングロードのデザイナーに抜擢され、どんなお気持ちでしたか。
佐藤 量産車を一からデザインするのは、初めての経験だったため、はりきって取り組みました。常に競いながらのコンペだったので、胃がきりきり痛むようなつらさもありました。でも今日やっと発売され、皆さんに是非見て頂きたいです。
平岩 私はウイングロードのまさにターゲットユーザーだったため“自分の欲しいクルマを作ろう”という気持ちで取り組みました。ずっとエクステリア担当で今回始めてのインテリア担当になったため、乗っている間ずっと人の目に触れる所、触る所を、人に求められるものとして、どう具現化するかを考えました。
ウイングロード発表を記念した一連のイベントはEnjoy NISSAN withiPod「1DAY MUSIC STATION in NISSAN GALLERY GINZA」と題し、日産銀座ギャラリーでも音楽とトークのショーが開催されている。