日産自動車は22日、東京・銀座の本社でメディア関係者と懇談会を開き、カルロス・ゴーン社長は「日産180」のコミットメントである100万台増販の達成を発表したが、日頃の強気の発言と内心は違っていたようだ。
「最初の日から昨日までずっと不安でした。いつも不安だったんです。100万台の増販に決して確信はなかった」とゴーン社長は語り、さらにこう続けた。
「ただ、社員のモチベーションとフォーカスがあれば達成できると信じていました。最終的に能力を100%発揮してくれたんです。ですから昨日は私にとってすばらしい日でした」
日産は4月から「日産バリューアップ」という中期計画をスタートし、そこではグローバル販売を420万台にする目標を立てている。業界関係者の間では、日産180と同様、その達成に懐疑的な見方が出ているが、ゴーン社長はそれを仕方がないこととしている。