泥酔運転、実況検分に突っ込む

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23日、徳島県徳島市内の国道で、単独事故を起こして停車していたクルマに後続の軽自動車が突っ込み、事故処理中の警察官ら2人が重軽傷を負う事故が起きた。

警察ではこの軽自動車を運転していた21歳の男を道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕している。

徳島県警・徳島東署によると、事故が起きたのは23日の午前3時30分ごろ。これに先立つ午前3時ごろ、徳島市東吉野町2丁目付近の国道11号線で、28歳の女性が運転する乗用車が緩やかなカーブを曲がりきれずガードレールに接触するという単独自損事故を起こした。

通報を受けた同署員が出動し、壊れたガードレールなどの実況検分を行っていた午前3時30分ごろ、後方から高速度を保ったまま走行してきた軽自動車が路上で停止していた女性のクルマに激突した。

クルマは追突の弾みで前進し、車体の前方にいた同署・地域課に所属する52歳の男性巡査部長がクルマとガードレールの間に挟まれ、胸部を打撲する全治3週間の重傷。車内に留まっていた女性も打撲などの軽傷を負っている。

軽自動車を運転していたのは21歳の男だが、当時は明らかな泥酔状態。呼気検査では0.65ミリグラムという高濃度のアルコール分も検出した。

現場には三角表示板を立てるなどの衝突防止措置が取られていたが、クルマはこれを見落としたまま進行。事故車両を走行中のものと誤認して追突したらしい。

警察では現場の安全確保に問題はなかったか、負傷した警察官などから改めて事情を聞く方針だが、事故の主原因は男の飲酒運転にあることは間違いないだろうと分析しているようだ。

《石田真一》

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