「『コルトプラス』は犬のために作ったんです」と話すのは、三菱自動車の仲西昭徳デザインセンター長だ。コルトプラスは仲西デザインセンター長がヨーロッパスタジオに在籍当時、そこで開発が始まった。仲西デザインセンター長はヨーロッパ開発研究所所長からこの6月に、現職に就任した。
「欧州市場向けに『スペーススター』というコンパクトワゴンがあり、これがドイツでフォルクスワーゲン『ゴルフ』をライバルに販売で健闘するなど好評でした。好評の理由を聞いてみると、ゴルフのラゲッジには犬が載らない、スペースワゴンには載る、というんです」
スペーススターは日本の『RVR』の従兄弟とでも呼べるクルマで、オランダのネッドカーで生産されていた。ネッドカーで『コルト』の生産が始まるのと入れ替えにスペーススターは生産を終了した。
「今は“犬は家族のかすがい”といって、家族をまとめる重要な使命が犬にはあるんですね。そこで、こういうクルマが欲しいね、と、犬好きが集まってコルトベースでデザインしてみました。そんなわけでペット用のアクセサリーが多いんです(笑)」