【新聞ウォッチ】三菱自動車、きょうもお詫び広告「隠しごとしない」

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年9月28日付

●NY原油最高値更新(読売・2面)

●三菱自動車、過去最低、8月の国内自動車販売(読売・10面)

●三菱自に協調融資759億円(読売・10面)

●都のディーゼル車規制11カ月、違反2900台見つけた(読売・33面)

●トヨタなど自動車3社が世界生産増加、8月の前年比(朝日・10面)

●トヨタ国内シェア過去最高、日産は4カ月連続減(産経・11面)

●中国、自動車値下げ、第2波、現代・VW系トヨタなど、販売不振続く(日経・9面)

●三菱自動車、総会前にお詫び広告、新車投入控え「区切り」狙う、販売減なお深刻(日経・13面)

●三菱自動車欠陥隠し、河添元社長無罪主張へ、山口事故 来月6日に初公判(日経・38面)

ひとくちコメント

経営再建中の三菱自動車が2日間にわたり、全国紙などにお詫びの全面広告を掲載しているが、きょうは「いま始めていることをご報告させて下さい」がメインコピー。

「隠しごとをしない自動車メーカー」に、なります。「お客様の厳しい声を大切にする自動車メーカー」に、なります。……とも宣言している。

皮肉にも、きょうの日経の社会面では、山口の運転手死亡事故で業務上過失致死罪に問われた元社長、河添克彦被告ら4人の初公判が来月6日、横浜地裁で開かれるが、河添被告は「死亡事故の予見は不可能だった」として無罪を主張する見通し、と報じている。

お詫び広告の文中には「法を守る。企業倫理を守る。この二つのことを守れない企業や社員に、自動車をつくる資格はない。まずこの考え方を、社内に徹底いします」とあるが、一連のリコール隠し事件の“張本人”が検察と真っ向対決し、「無罪を主張する」ことを「徹底します」では、世論も納得しないだろう。

《福田俊之》

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