富士重工業は、自動車の車載電子制御システムの迅速かつ的確な点検による診断力の向上を図る次世代型の故障診断システム『スバルセレクトモニターIII』を開発、国内と海外のディーラーに8月以降導入していく。
今回開発した故障診断システムは、車載コンピューターと通信する通信ユニットと故障診断ソフトで構成、市販のパソコンに診断ソフトを組み込んで使用する。従来、特殊カートリッジで供給していた故障診断ソフトのCD-ROM化が可能で、低価格で最新データの提供できる。
従来の故障診断テスターの機能に加えて、車両運転中の検査データの収集を行うことで、エンジンやATの制御状態を正確に診断できるドライビングレコーダー機能も搭載している。
また、従来の車両通信に比べて最大10倍の速度で通信できるほか、長時間の検査データ計測・検査データの詳細な解析なども可能だ。制御が複雑で故障原因の特定が困難だった高難度トラブルに対する故障診断力の向上が図れる。