【新型ロータス『エリーゼ111R』】時代は変わっても、やっぱりロータス…小沢コージ

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なぜ、エリーゼにトヨタエンジンを搭載したのかというと環境対策。それもアメリカ市場向けのだ。

じつはロータスは映画「プリティウーマン」にも出ていたように、エスプリを最後にアメリカから撤退している。しかし、いまどきのクルマビジネスでアメリカをはずすわけにはいかない。ところが、今までのローバー・エンジンでは厳しい北米の排ガス規制をパスすることができない。そこでトヨタ『セリカ』に搭載されて好評だった最新型エンジン、『2ZZ-GE』ユニットに白羽の矢が立ったというわけだ。開発エンジニアのマルコム・パウエルさんに聞いてみた。

小沢:なんでトヨタエンジンなんですか。
パウエル:もともとロータスはトヨタと関係が深かったからね。それに性能がいい。
小沢:ホンダエンジンは考えなかったんですか? ロータス・ホンダになったのに(笑)。
パウエル:残念ながら考えなかったね。トヨタがじゅうぶんにこちらの要件を満たしていたから。
小沢:搭載に苦労した点は。
パウエル:エンジン単体で約36kg重くなっているし、エンジンサイズも変わっているからサブフレームを作り直したよ。でもそれ以外はほとんど変えなかった。

小沢:衝突安全はそのままパスしたんですか。バンパーを大型化したりせずに。
パウエル:問題なかった。ロータスのアルミシャシーはモノ凄く剛性が高いんだよ。
小沢:秘密は。接着ってなんかもろいイメージあるんですけど。
パウエル:アハハ(笑)。それは逆だよ。接着だから軽量剛性シャシーを作ることができたんだ。
小沢:えっ?
パウエル:まず接着のほうがスポット溶接より接着面積をあげることができるだろう。だから強度が強くなるし、それから溶接みたいに熱を加えないから素材の組成を壊さなくてすむ。
小沢:な、なるほど。スゲェ、メチャクチャ理にかなってる。
パウエル:それから、あのバスタブシャシーも構造的に剛性が高い。
小沢:そっか、相変わらずロータスに技術的先進性ってあるんですね。
パウエル:その通り。

いやー、うれしくなってしまった。“ロータス神話”はまだ生きているのである。

《小沢コージ》

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