ダイムラークライスラーが、三菱自動車から撤退する可能性があるとドイツ経済紙が報じたことに対して、三菱自動車広報部は「ダイムラークライスラーが当社から撤退する事実は無い」と、完全否定のコメントを発表した。
ドイツの経済紙の『ハンデルスブラット』は20日付けで、「ダイムラークライスラーが出資先に三菱自動車から出資を引き上げ、撤退を検討する可能性がある」と報じた。ダイムラークライスラーは4月の特別監査役会で、三菱自動車の将来を協議するが、撤退を含むあらゆる選択肢を検討するとした。
しかし、三菱自動車が決算発表した19日の翌日、ダイムラークライスラーと三菱商事などの三菱グループは「三菱自動車を最大限支援する」とのコメントを発表している。今回、三菱自動車としても改めて完全否定コメントをしたほか、次期社長としてレンシュラー氏の派遣も決定しており、報道は完全に間違いとの観測が強い。