英BBCがプジョーをリコール問題で告発

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イラク問題に関する報道でイギリス政府と対立しても、一歩も譲らなかった英BBCが、今度は、プジョーをリコール問題で告発した。『307』で、人命にかかわる事故が発生していたにも関わらず、プジョーは、その危険性を隠したままリコールを実施したというのだ。

告発したのは、2日夜にBBCで放送された『ウォッチドック』という消費者保護を訴える番組。同番組では、昨年春に発生した『307』の自然発火問題をとりあげた。

事故は、休暇中の警察官、スティーブン・クイン氏が緑色の『307』を運転しているときに起きた。突然、左の前輪カバー付近から煙が吹き出し、一気にボンネットが燃え上がった。別の女性は、ボンネットから煙が漂い始め、電気系統がおかしくなったと思ったら突然ダウンしたため、あわててクルマを降りた。

事故の原因はキーを差し込むシリンダーの不具合にあり、エンジン点火後もキーが戻らずに点火用のモーターが回り続け、発火や電気系統の異常にいたった。この事故の後、プジョーは、2001年4〜9月に生産された2万8000台を対象にリコールを実施した。

が、問題は、その告知の仕方。キー・シリンダーの異常とだけ伝え、発火や電気系統のダウンなど、生命に関わる危険を隠したままリコールを行った。

プジョー側は、「いろいろなかたちで告知を行った」と主張するが、BBCは、「生命に関わる危険を隠したままでは、すぐにリコールに応じないドライバーもいたはずで、その間、ドライバーは生命の危険にさらされていた」と断罪している。

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