あと5年もすれば燃費が40%も良く、さらには排ガスに含まれる有害物質を50%も削減したエンジンが可能になるらしい---とは、イギリスの技術開発会社メイフラワーによる画期的な“バリアブル・モーション・エンジン”のアイデアである。
「e3」と呼ばれるこのシステムは運転状況に応じて燃焼室の容量を変えるというものだ。エンジンがハードに使われていないときは(メイフラワーによると、その割合は運転時の95%にも上る)、コンピューターがピストンのストロークと燃焼圧を抑え、エンジンの効率を高める。
メイフラワーはこのシステムに関して数多くの自動車メーカーと交渉に入っていると言い、反応は上々だとのこと。このシステムは安価で、またどんなタイプのガソリン、ディーゼル・エンジンにも簡単に適応できるという。カーメーカーからの需要がある程度確定すれば、5年以内にもマーケットに出回る見込み。
燃費向上の例を挙げると、1.6リットルエンジンを搭載したフォード『フォーカス』は、従来型の17.3km/リットルからe3システムを利用することによって24.2km/リットルまで効率アップ。1.9リットルエンジンのフォルクスワーゲン 『ゴルフTDi』では、24.3km/hから33.9km/リットルへ大幅アップだというから驚き。
ちなみにe3とは環境、エネルギー、経済性(environment、energy、economy)の頭文字を意味する。
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