【誕生・新型日産『スカイライン』】ゼロからのパッケージ

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日産自動車は18日、第11代目となる新型『スカイライン』を発表した。R34型先代モデルまでの“スカイラインの系譜”からすべてが一新された新型スカイライン。

旧モデルから流用される部品がほとんどないばかりか、丸型テールランプ、長いリアオーバーハング、直列6気筒エンジンなど、それまでスカイラインの“個性”とされてきたもののほぼすべてを捨て去った。継承されているのはFRの駆動方式と、世界最高水準の走行性能をめざすというコンセプトだけだ。

新型スカイラインは、まったくのゼロからの新しい発想によって作られている。その技術の源流は、99年の第33回東京モーターショーに参考出品されたコンセプトカー『XVL』にある。新ボディは写真を見てもわかるように、ロングホイールベース、ショートオーバーハングを実現するべく、緻密にパッケージングされている。全長は現行比30mm減の4675mm、フロントオーバーハングは同140mm減の795mm、リアオーバーハングは同75mm減の1030mmだ。

エンジンはフロントに縦置きされているが、その重心は前輪の中心よりも後方に位置する、いわゆるフロントミッドシップ方式が採用されている。日産が「FMパッケージ」と名づけたボディのディメンションにより、前後の重量配分はR34の54:46から52:48と、FR車にとって理想的な数値となった。もちろんこの重量配分はディメンションだけでなく、アルミ製ボンネットフードの採用やガソリンタンクをリアシート下部に配置するなどの努力もあって実現された。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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