チャイルドシート使用、6歳未満で74.5%…「子どもの安全確保を」自工会が動画公開

自工会、子供の安全確保へチャイルドシート使用啓発動画を公開
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日本自動車工業会は12月27日、チャイルドシート・ジュニアシート使用啓発動画を制作し、公式YouTubeおよび特設ページに公開したと発表した。

自工会は、重大事故防止の観点から、車両安全対策だけでなく交通安全啓発活動にも力を入れている。出生数、出生率の減少傾向が続く中で、子供の交通事故による死傷者を減らす取り組みが重要となっている。その一環として、乗車中の子供を重大事故から守るため、チャイルドシートを正しく取り付け、正しく子供を座らせることが最も有効とされている。

しかし、2022年の警察庁とJAFの合同調査によると、チャイルドシートの使用率は義務化されている6歳未満全体で74.5%、5歳児においては53.5%に留まっているという。さらに、使用している子供の中でも3人に1人が正しく座れていないという現状が明らかになった。

自工会は、シートベルトの首かかりなど不安全な状態を回避するため、身長150cmになるまではジュニアシートの使用が必要であると考えている。また、2012年以降に販売された全ての車がISOFIX対応となっているものの、その普及は十分に進んでいない。そのため、ISOFIX対応のチャイルドシートの普及により、子供の安全確保をより進める必要があるとしている。

これらの背景を踏まえ、自工会はチャイルドシートの使用率向上と適正使用の啓発を目的として、子育て中の両親だけでなく、家族皆で考える機会となるような親しみの持てるコメディドラマをベースにしたチャイルドシート使用啓発動画を制作した。

SNSでの拡散を主目的としたショート版の動画(約1分)と啓発内容の理解を促すフル版の動画(約10分)の2種類を掲載し、啓発動画の周知と啓発内容の理解を効率的に行う。また、年末年始の帰省を控えたこの時期に動画を公開することで、チャイルドシートを使用するきっかけとしていただく狙いがある。

《レスポンス編集部》

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