STI 設立35周年、きっかけはマーケティング? 想いは本物!!

STI (スバルテクニカインターナショナル)
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『STI (スバルテクニカインターナショナル)』
スバルと歩んだ激闘の35年 増補四訂版
著者:モータースポーツジャーナリスト 廣本泉著
発行:三樹書房
定価:5280円
ISBN978-4-89522-793-3

SUPER GTのGT300クラスでの初優勝や、ニュルブルクリンク24時間レースの活躍など、STIモータースポーツ活動の35年の足跡を、STI全面協力により網羅した1冊。

1988年に設立されたSTIは、過酷なモータースポーツ活動でその技術を研鑽し、進化を遂げてきた。本書では、設立35周年を迎えるSTIのこれまでの活動について、当時の担当者への取材や豊富な写真資料などを駆使して、その足跡をたどるものである。

いまでこそSTIの名はスバリストだけでなく、クルマ好きにも認知されているが、35年前の1988年に発足したきっかけはマーケティングの一環だったようだ。それ以前からスバルはモータースポーツに積極的に参戦してきたこともあり、それがイメージ戦略に繋がると考えたのだろう。同時に他メーカーにはモータースポーツに関係する子会社があったことも後押しとなった。

そういったきっかけで発足したSTIだが、いま、その実力は前述の通り華々しいものだ。しかし、もちろんそこに至るには血のにじむような努力があったに違いないし、本書には出て来ない多くの人の手がいまに繋がっていることを忘れてはならない。

本書はモータースポーツや、車両開発に携わった方々への取材をもとに時系列で構成。そこから伝わってくるのは飽くなき挑戦の数々だ。なぜそこまでモータースポーツにこだわるのか。それはSTI初代社長の久世隆一郎氏の強い思いがいまに引き継がれているからかもしれない。ぜひ本書を読んでその気持ちを感じ取ってもらいたい。

本書は2018年刊行の同書にその後の5年間の情報と、STIの業務・運営に従事されている方々の序文を新たに追加収録した、増補四訂版として刊行されたものである。

『STI (スバルテクニカインターナショナル)』『STI (スバルテクニカインターナショナル)』
《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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