JR西日本は2月21日、千葉県の銚子電気鉄道(銚子電鉄)に対して、駅向け簡易情報提供端末を提供すると発表した。
これは鉄道事業者間で技術やノウハウの共有や課題解決を行なう「共創活動」の一環として行なわれるもの。
提供する端末はJR西日本グループのJR西日本テクシアが開発した「Scomm.」と呼ばれるもので、無線通信により遠隔で操作することで、運休や緊急的な臨時列車の運行などがあった際も、事務所から時刻表を配信することができる。
『Scomm.』の概要。無線で配信可能なため、導入が容易。無人駅を中心にすでに600台以上が導入されており、駅のほか、ホテルのロビーや商業施設なとでも活用されているという。
運用開始は2月25日で、銚子電鉄では観音・本銚子(もとちょうし)・西海鹿島(にしあしかじま)・海鹿島・君ヶ浜・外川(とかわ)の各駅に導入。これを通してJR西日本では「今後も鉄道事業者間での共創活動を広げ Win-Win の関係を構築できるオープンイノベーション活動を推進していきます」としている。
『Scomm.』が導入される銚子電鉄外川駅。