京阪電気鉄道(京阪)は11月7日、枚方(ひらかた)市駅(大阪府枚方市)の構内を、2018年を目途にリニューアルすると発表した。
京阪本線の中核駅であり、交野(かたの)線の起点でもある枚方市駅は、京都・大阪の二大都市の中間に位置し、京阪の駅では、京橋駅(大阪市城東区・都島区)、淀屋橋駅(大阪市中央区)に次いで3番目に乗降客数が多い。
そのような背景から、「沿線再耕」という、沿線を新たにデザインする事業を進めている京阪では、枚方市駅および周辺エリアの新たな整備を、その最重点プロジェクトに位置づけており、「いつも使いたい、一度は行ってみたい駅」をコンセプトに、駅構内のリニューアル事業を進めることになった。
今回のリニューアルは、駅構内を単に美装化するのではなく、木目を基調に、天井のスケルトン化や壁面の一部ガラス化など、「シンプルで心地よいデザイン」にするとともに、中央改札口内のコンビニや一部の構内店舗を一体化して、京阪ザ・ストア直営の新業態店舗とする「郊外駅ナカ商業」を展開する。
また、外国人観光客が気軽に立ち寄れる中間駅という特性を活かして、海外でも人気が高い「無印良品」の店舗を京阪百貨店ひらかた店2階に展開し、店舗の正面部分を駅コンコースと一体的にデザインする「駅の観光資源化」も図る。