【BMW 5シリーズ 新型】 見た目はコンサバ、でも中身は大進化[写真蔵]

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BMW 5シリーズ(540i Mスポーツ)
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まずはセダンボディの販売が始まった新型BMW『5シリーズ』。見た目はコンサバで進化度が少なく感じるが、その中身は大幅に変わった。

大型のキドニーグリルに横長のヘッドライトが組み合わされるフェイスやのびのびとしたサイドラインなどデザイン的には従来の5シリーズと共通性が多い。ただし、その手法こそがBMWセダンの歴史である。大きくは変わらないが確実に進化を遂げている。よく見れば、ヘッドライトとグリルに連続性を持たせるなど、モダンなBMWデザインの採用も取り入れられている。

ボディは全長で30mm、全幅で10mmほどのサイズアップが行われた5シリーズセダンだが、車重は「523d」でマイナス60kg、「530i」でマイナス80kgを実現している。5シリーズは『7シリーズ』のようにカーボン素材の導入は行われていないがアルミ材、マグネシウム材、高張力鋼板などの多用により軽量化を実現している。

空力性能も飛躍的に向上。空気抵抗(cd)値は0.22という非常に低い数値を実現している。

撮影車の「540i」に搭載されるのはBMWファン垂涎の3リットル直列6気筒ユニットで、最高出力は340馬力、最大トルクは450Nmを発生する。組み合わされるミッションは8速のAT。Mスポーツは専用のマルチファンクションMスポーツ・レザー・ステアリング・ホイールが装備され、ステアリングのパドルスイッチによるマニュアル操作が可能だ。

ルームミラーに内蔵された2つのステレオカメラと前方3基、後方2基のミリ波レーダーセンサーを装備し、車線を読み取って自動操舵しつつのクルーズコントロールや、自動ブレーキを可能としたほか、パーキングアシストなども装備される。

BMW 5シリーズの価格はボトムの「523i」が599万円、トップの「540i Xドライブ Mスポーツ」が1017万円。「540i Mスポーツ」は986万円で、撮影車はリヤ・エンターテイメント・システム(31万円)、ナイトビジョン(30万6000円)バウワース&ウイルキンスのダイヤモンド・サラウンド・サウンドシステム(56万円)、BMWインディビディアル・リーディング・ライト(5万4000円)、メタリックペイント(9万円)のオプションが装備されていた。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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