トロッコ列車や旧型客車など運行…JR旅客6社、春の臨時列車を発表

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JR旅客6社は春の臨時列車の概要を発表。JR東日本は旧型客車(写真)を使った臨時列車を浦和~日光間などで運行する。
  • JR旅客6社は春の臨時列車の概要を発表。JR東日本は旧型客車(写真)を使った臨時列車を浦和~日光間などで運行する。
  • JR東海は1時間あたり最大10本の『のぞみ』を運行する。
  • JR西日本は『花嫁のれん』などの観光列車を運行する。

JR旅客各社は1月20日、春季に運行する臨時列車(3月1日~6月30日)の概要を発表した。各地で新幹線や在来線特急の増発、観光列車の運行が行われる。

JR北海道は318本の臨時列車を運行する。このうち39本は北海道新幹線『はやぶさ』の増発。在来線の臨時列車は279本で、函館~札幌間の特急『北斗』や函館~新函館北斗間の快速『はこだてライナー』などが増発される。トロッコ列車は富良野線の『富良野・美瑛ノロッコ』と釧網本線の『くしろ湿原ノロッコ』が運行される。

JR東日本は新幹線で2616本、在来線で1885本を増発。定期列車も含めた運行本数は、新幹線が前年とほぼ同じで、在来線は微減となった。新幹線は『はやぶさ』『はくたか』など各方面の列車を増発するほか、E3系電車を改造したアート車両「GENBI SHINKANSEN」を使用した臨時列車『とき451~456号』を、上越新幹線の越後湯沢~新潟間で運転する。

在来線では、各地の観光キャンペーンやイベントにあわせて臨時列車を運転。4月8日は栃木の観光キャンペーンにあわせ、浦和8時20分発~日光11時16分着の臨時快速『春のとちぎレトロ日光号』を運行する。車両は旧型客車5両で、電気機関車とディーゼル機関車がけん引する。秋田の観光キャンペーンにあわせて運行される臨時快速『ELあきた号』『DLあきた号』も旧型客車4両を使用。運行日は6月24・25日の計2日間で、『ELあきた号』は秋田~横手間、『DLあきた号』は秋田~象潟間で運行される。

JR東海は、新幹線で過去最多となる4万4268本の列車を運行する。1日平均では前年より3本多い363本。ゴールデンウィークや三連休など、利用者が集中する時間帯を中心に『のぞみ』を1時間あたり最大10本運行する。在来線でも週末やゴールデンウィークを中心に増発。臨時特急と臨時急行を前年より23本多い計389本運行する。

JR西日本は、山陽新幹線で『みずほ』など、北陸新幹線で『かがやき』などを増発。在来線では中国方面の寝台特急『サンライズ出雲』や、北陸方面の特急『サンダーバード』、南紀方面の特急『くろしお』などを増発する。

アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の世界観を楽しめる山陽新幹線の500系改造車「500 TYPE EVA」は、『こだま741・730号』として新大阪~博多間で運行されるが、4月1日から5月26日までは通常の車両で運行される。在来線の観光列車は、岡山地区の『ラ・マル せとうち』や能登半島方面の『花嫁のれん』などが運行される。

JR四国は、『瀬戸大橋アンパンマントロッコ』や『太平洋パノラマトロッコ』など各地でトロッコ列車を運行。東京~高松間の寝台特急『サンライズ瀬戸』は、下り東京発を琴平駅まで延長運転する。

JR九州は、九州新幹線『みずほ』『さくら』や在来線特急『かもめ』『ソニック』などを増発。新しい観光列車として特急『かわせみ やませみ』が3月4日から熊本~人吉間で運行されるほか、『A列車で行こう』『SL人吉』などの観光列車も引き続き運行される。『あそぼーい!』は、本来の運行区間である豊肥本線が2016年4月の熊本地震の影響で一部の区間が不通となっていることから、鹿児島本線の博多~門司港間で臨時運行を行う。

《草町義和》

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