JR貨物は12月16日、2017年3月4日に実施するダイヤ改正の概要を発表した。東海~東北間や東海~九州間などで貨物列車を増発する。
東海~東北間では、トヨタ自動車の部品輸送専用列車『TOYOTA LONG PASS EXPRESS』を増発し、2往復体制にする。トヨタの新型車『C-HR』が岩手県内で生産されるのに伴うもの。現在運行されている列車と同様、名古屋南貨物駅(愛知県東海市)から笠寺駅(名古屋市南区)まで名古屋臨海鉄道を走り、笠寺~盛岡貨物ターミナル間はJR線を走る。増発列車の運行時刻(JR線内)は、盛岡貨物ターミナル10時23分発~笠寺1時48分着と笠寺23時42分発~盛岡16時42分着。
また、名古屋貨物ターミナル~福岡貨物ターミナル間で積合せ貨物輸送の専用列車を新設。東京貨物ターミナル~吹田貨物ターミナル間で運行されているコンテナ列車は、運行区間を神戸貨物ターミナル駅まで延長する。これ以外の区間でも、コンテナ車の増結や所要時間の短縮などを行う。
このほか、ダイヤ改正にあわせて車両やコンテナを増備する。機関車は青函トンネルの新幹線との共用走行区間に対応したEH800形電気機関車を3両増備。HD300形ハイブリッド機関車も5両増備する。コンテナ車はコキ107形を413両増備。コンテナは19D形や49A形など計4040個を増備する。