国土交通省は、適切な船舶の運航管理を通じた旅客船と貨物船の輸送の安全確保のため、船舶運航事業者等に対して行った立ち入り検査実施状況について公表した。
2015年度は、船舶運航事業者に対する事故時の立ち入り検査の実施件数が前年度より72件増の110件となっており、処分(指導を含む)が35件だった。
このうち、6件は「海上運送法に基づく輸送の安全の確保に関する命令」を発出した。命令したのはフェリーから陸揚げ中の車両が海中転落した事故や、船長が酒気帯び状態で航海当直を行っていたケースなど。
通常時立ち入り検査実施件数は2409件だった。