航空機について国際的なCO2排出規制---日本も参加

航空 行政
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  • 航空機の地球温暖化対策
  • 2014年の有償トン・キロ上位国リスト

国土交通省は、国際航空分野における温室効果ガス削減対策として、国際民間航空機関(ICAO)で検討されている、市場メカニズムを活用した全世界的な排出削減制度(GMBM)への参加を決定した。

ICAOは、国際航空分野の温室効果ガス排出量のグローバル削減目標として燃料効率を毎年2%改善、2020年以降総排出量を増加させないことを定めている。このため、新技術導入、運航方式改善、代替燃料活用に加え、市場メカニズムを活用したGMBM構築が検討されてきた。

GMBMの具体的な制度内容はこれまで、専門家やハイレベルの会合における議論を通じ、骨格が固まってきている。制度開始当初の2021年~2026年の間は、自発的に参加する国同士を結ぶ飛行ルートを対象に適用される見込み。

加盟国は参加の意思についてICAOが照会しているが、米・中・欧州諸国などが参加の意思を表明している。

日本政府は、国際航空分野で責任ある役割があり、地球温暖化対策に積極的に取り組む必要があることから、同制度へ参加することを決定した。

9月27日から10月7日に開催予定の次回(第39回)総会で、GMBMの導入が議論される見込み。制度に基づく削減義務は2021年以降にスタートする予定。

《レスポンス編集部》

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