川崎重工でLPG運搬船「ピクシス アルファ」進水---新パナマ運河規格

船舶 企業動向
LPG運搬船「ピクシス アルファ」の命名・進水式
  • LPG運搬船「ピクシス アルファ」の命名・進水式

川崎重工業は、神戸工場でクミアイ ナビゲーション プライベート リミテッド向けLPG運搬船「ピクシス アルファ」の命名・進水式を実施した。

船は、川崎重工が開発した船首形状SEA-ARROW船型を採用した8万2200立方メートル型LPG運搬船。新パナマ運河の規則に対応した船型・設備を持つ。

SEA-ARROW船型は、船が航走する際に船首部に発生する波を減少させ、推進性能の向上を図った。主機関には、省燃費型の電子制御式超ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関を採用し、プロペラ周りにカワサキフィン付ラダーバルブとコントラフィン付セミダクトを装備することで、燃料消費量の低減を図った。

低温で液化された石油ガスを積むため、低温収縮を吸収できる防熱された独立型貨物タンクを4区画の船倉内に4基設けた。貨物タンクには、マイナス46度までの低温液化石油ガスを積み込むことができるように低温用特殊鋼材を使用し、周囲は発泡ウレタンを用いた防熱を施した。

進水後は岸壁で艤装工事を行い、2017年5月に竣工、引き渡す予定。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集