米国で販売した一部ディーゼル車に、排ガス規制を不正にクリアする違法なソフトウェアを搭載していたフォルクスワーゲングループ。この問題について、同社と米国の販売店の間で、補償内容がまとまった。
これは8月25日、フォルクスワーゲングループの米国法人、フォルクスワーゲングループオブアメリカが明らかにしたもの。「排ガス不正問題で米国の販売店が受けた損害の補償に関して、大筋で合意に達した」と発表している。
今回の問題では、フォルクスワーゲンの複数の米国販売店が、フォルクスワーゲングループを集団で提訴。排ガス不正問題でディーラーが被った損害を、補償するよう求めていた。
8月25日、両者の間で和解が成立。現時点では、詳しい内容は公表されていないが、フォルクスワーゲンによると、9月末に最終的な合意に達する見込みという。
北米フォルクスワーゲンのHinrich J. Woebcken CEOは、「販売店との今回の合意が、米国のすべての株主へのコミットメントの実現に、非常に重要なステップになると確信している」と述べた。