JR西日本は7月20日、近畿エリアの12路線・のべ300駅に「駅ナンバー」を導入すると発表した。2018年3月から使用を開始する。
JR西日本は2014年度から、近畿エリアの路線に路線記号とラインカラーを導入。同社の「中期経営計画2017」で盛り込んだ「海外からお越しのお客様の受け入れ態勢の充実」の一環として実施しているもので、2017年3月からは東海道本線・山陽本線(琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線)などを走る新快速列車の種別表示にも路線記号を表示する予定だ。
発表によると、駅ナンバーはこうした取り組みの最終的な仕上げとなるもの。路線記号を付けた21路線のうち、訪日外国人客の利用が多い12路線の駅に駅ナンバーを導入する。各駅の番号は、各路線記号の始発駅から終着駅の順に付番するが、相互直通列車が多い路線では分岐駅の番号を共通にし、そこから連番にする。
北陸本線・琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線(路線記号「A」)の敦賀~姫路間の場合、敦賀駅を「A01」として順に付番し、京都駅が「A31」、姫路駅が「A85」になる。一方、湖西線(路線記号「B」)の敦賀~京都間は敦賀駅を「B01」ではなく「B08」とし、京都駅では「A31」と数字が同じになる「B31」にする。
おおさか東線(路線記号「F」)は、放出駅の「F08」から始まり、久宝寺駅が「F13」になる。2018年度末までに延伸開業する予定の新大阪~放出間に設けられる新駅は「F01」~「F07」、2018年春に開業する予定のJR長瀬~新加美間の新駅は「F13」が割り当てられる。このほか、JR京都線の摂津富田~茨木間や山陰本線(嵯峨野線)京都~丹波口間などに設けられる新駅の番号も既に設定されており、開業までは欠番の扱いになる。
駅ナンバーは駅名標や車内案内表示器などで表示するほか、新型の自動券売機「HT50型」も駅ナンバーに対応。駅ナンバーを入力することで目的地の駅を検索し、切符を購入できる機能を追加する。