三菱自動車工業は6月24日、千葉市の幕張メッセで定時株主総会を開き、剰余金の処分案(期末8円配当)や取締役10人の選任など3議題を決議した。
軽自動車などの燃費データ不正改ざんを受け、冒頭、益子修会長兼CEO(最高経営責任者)は「燃費試験における不正行為について株主の皆様やお客様をはじめ多くの皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけし、役員一同、心より深くおわび申しあげる」と謝罪した。
この後、燃費不正の経緯や顧客への補償について中尾龍吾副社長らが説明した。株主からは益子会長に対し「最高経営責任者のあなたが責任を取るべき。役員の選任から外してほしい」などの厳しい質問が相次いだ。
益子会長は再発防止策の策定や日産自動車との資本提携など「会社の安定に道筋をつけたい。(再任に)ご理解いただきたい」と、述べた。午前10時に始まった総会は、約2時間35分で終了した。