【新聞ウォッチ】JTB、標的型メールでパスポート番号など793万人の個人情報流出

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年6月15日付

●JTB793万人情報流出か、不正アクセス、住所・旅券番号など(読売・1面)

●株、終値も1万6000円割れ、英EU離脱懸念,円一時105円半ば(読売・1面)

●バイオエタノール燃料電池車に、日産、水素取り出し発電、2020年目標(読売・11面)

●三菱自、燃費机上計算20車種、国交省報告へ、10年前から不正か(読売・39面)

●ホンダの二輪車熊本で生産再開(朝日・8面)

●東芝とタカタの人事案に反対、米の投資家助言会社(東京・6面)

●ピーチ、40機に倍増、20年度までに、前期営業益61億円(日経・11面)

●米フォード、日本撤退後の業務、VT子会社に委託(日経・13面)

●三菱自燃費測定国の試験を視察、国交相(日経・39面)

ひとくちコメント

大手旅行会社のジェイティービー(JTB)が、EC事業を展開する子会社のサーバに不正アクセスがあり、約793万人分の個人情報が流出した可能性があると発表した。

きょうの各紙が1面などで「JTB 793万人分流出か、不正アクセス旅券番号など」(毎日)などと、大きく報じている。

それによると、流出したのは、「JTBホームページ」「るるぶトラベル」「JAPANiCAN」で予約したユーザーに加え、JTBグループ内外のオンライン販売提携先でJTB商品を予約したユーザーの個人情報という。ネットで予約後、店舗で精算したユーザーも対象となるそうだ。

個人情報には、氏名(漢字、カタカナ、ローマ字)、性別、生年月日、メールアドレス、住所、郵便番号、電話番号、パスポート番号、パスポート取得日が含まれているが、クレジットカード番号や銀行口座情報、旅行予約の内容は含まれていないという。

PCがウイルスに感染した原因は、JTBによると、3月15日に取引先を装った不正メールの添付ファイルを開いたとしており、個人情報を保有していないサーバに対して、内部から外部への不審な通信を複数確認しているという。個人情報が漏れた恐れのある不正アクセスは、年々手口が巧妙化している「標的型メール」が発端だったという。

個人情報を悪用されたことによる被害の報告は今のところないとしているが、JTB側は情報管理に甘さがあったことも認めた。今後、JTB内にITセキュリティ専任統括部門を設置し、ITセキュリティ専門会社との連携を強化するなど、万全なセキュリティ対策が求められる。

《福田俊之》

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