北海道に再び『カシオペア』姿を見せる…ツアー列車・札幌側の表情

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4番ホームの苗穂方で掲げられた横断幕。事前にほとんど知らされなかったようで、人影はまばらだった。
  • 4番ホームの苗穂方で掲げられた横断幕。事前にほとんど知らされなかったようで、人影はまばらだった。
  • キハ261系新塗色車(左)とすれ違いながら札幌駅4番ホームに入線する復路の上野行き列車。札幌運転所からの回送もDF200形が担当した。
  • 4番ホームに滑り込む復路列車。北海道内を引くDF200形は往復とも同じ車体だった。
  • ラウンジカーのカハフE26形をバックに発車を待つ復路列車。定期列車時代と変わらぬ光景。
  • 「CASSIOPEIA」と「RED BEAR」のロゴが際立つ先頭部。
  • 行先表示は「カシオペア」の文字のみだった。

3月20日札幌発をもって一般臨時列車としての運行を終了したJR東日本の『カシオペア』用E26系客車が、ツアー列車として再び北海道に姿を見せた。

「カシオペアクルーズ」と題したこのツアー列車は、3泊4日で東北地方や北海道を周遊するもので、往路は6月4日に上野を出発、高崎線・上越線・羽越本線・奥羽本線を経由して6月5日には札幌入り。6月6日札幌発の復路は上野まで青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、東北本線経由で運行される。

往路のけん引機は、上野~長岡間がJR東日本のEF64形電気機関車(EF64 1030)とEF81形(EF81 95)の重連、長岡~青森信号場間がEF81形電気機関車(EF81 95)、青森信号場~五稜郭間がJR貨物のEH800形電気機関車(EH800-1)、五稜郭~札幌間がJR貨物のDF200形ディーゼル機関車(DF200-116)がそれぞれ担当していた。往復ともヘッドマークは取り付けられていない。

今回のツアー列車は、一般臨時列車時代の『カシオペア』の時刻とは大幅に異なり、札幌着・発ともに16時台で運行された。札幌を6月6日に発車した上野行きの復路では、4番ホームの苗穂寄りで横断幕を掲げたJR北海道の社員や、往路のクルーたちが発車を見送り、『カシオペア』復活ムードを高めていた。

今後、上野~札幌間では、上野発基準で7月2日、8月6日に同様のツアーが実施されるほか、上野発基準で6月11・18・25日、7月9・16・23・30日には「カシオペア紀行」と題した1泊2日の片道乗車ツアー列車が、一般臨時列車時代とほぼ同じ時間帯で運行される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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