国土交通省が発表した2015年(1-12月)の日本のクルーズ人口は、前年比4.5%減の22万1000人とマイナスとなったものの、4年連続で20万人台となったと発表した。
2015年に日本の港湾へクルーズ船が寄港した回数は、中国からのクルーズ船の寄港増などにより1454回と過去最多となった。外国船社運航のクルーズ船が965回、日本船社運航のクルーズ船が489回だった。
訪日クルーズで入国した旅客数も111万6000万人と、前年の2.7倍で過去最高となった。
国土交通省では、日本国内のクルーズ動向を把握するため、毎年、クルーズ船社や旅客船事業者、船舶代理店、旅行会社、全国の港湾管理者を対象に調査している。
2015年の日本のクルーズ人口は、外国船社の配船数の減少に伴う日本発着外航クルーズ数減少や、日本船社の海外長期クルーズ数の増加に伴う合計クルーズ数の減少などで前年より1万人少なかった。
外航クルーズは、前年に比べ、乗客数は同3.0%減の13万4000人、人泊数が同0.2%減の122万9000人泊だった。
日本船社分・外国船社分の内訳では、日本船社分が同9.1%減の21万4000人泊、外国船社分が同4.4%減の12万万4000人だった。
国内クルーズの乗客数は同6.8%減の9万7000人で、人泊数が23万6000人泊、同12.2%減となった。内訳は、外航クルーズ船分の乗客数が同7.4%減の8万6000人、内航フェリー分が同0.2%減の1000人だった。
日本を発着する外航旅客定期航路を利用した日本人乗客数は、日韓航路乗客数の減少の影響で、同18.6%減の14万1000人だった。