スバル『BRZ』の開発責任者・乾保氏は、「スバルファンミーティング」(栃木県佐野市、3月27日)のトークショーで、BRZの大パワー化を求めるファンらの声に、「もちろんターボモデルも出そうと思えば出せるけど、それは違う領域になる」と答えていた(写真36枚)。
このトークショーの聞き手でモータージャーナリストの河口まなぶ氏もBRZオーナーのひとり。河口氏は、「ターボ付きモデルは出る?」といったファンらの質問に対し、「むずかしいんじゃないか」とコメントし、こう説明した。
河口氏が「ジャーナリスト的な視点からみると、量産モデルでターボを付けて出すっていうのは、結構、むずかしいんじゃないかと思っている。やるとなると、いろいろな構造を変える必要があるので、数億円レベル以上の資金がいる。そんなモデルを市場に投入したところで、クルマがいっぱい売れるかどうか。だから、限定車みたいなもので出してもらえればいいなと。それだったら答えがあるんじゃないか」とオーディエンスに伝え、乾氏が続けた。
「ひとつ知ってもらいたいのは、このBRZって、何をすごく大事にしているかっていうと、意のままに操れるってところ。右に切ったぶんだけ右に向く。加速や減速もそう。だから出力というよりも、自分の気持ちにどれだけリニアに動いてくれるかを大事にしているクルマ」
乾氏は「この軽いBRZは、普段の街乗りから楽しめる。そういうクルマと思ってほしい」とファンたちに伝えていた。