国土交通省は、羽田空港=秋葉原間の春季舟運社会実験を実施するとともに、一部先行して「有料乗船者」を募集すると発表した。
舟運社会実験は、約90年前のインフラである「万世橋船着場」(秋葉原)を有効活用を機に同船着場の拠点性に着目し、羽田空港まで一気に結ぶ航路の設定を検討している。新たな水上交通を目指しながら、舟運の活発化をキッカケに、地域や街全体がより元気づく相乗的効果も期待している。
昨年9月に実施した初回実験では、8日間で約1500人が乗船参加し、舟運へのニーズやマーケットの存在を確認した。
今回、第3次舟運社会実験(春季)を5月~6月の間実施する。長期にわたる実験は、将来の新たな定期航路として毎日営業に向けた運航体制の検証を本格的に進めていくもので、新たな趣向を取り入れながら実施する。
今回の実験では、5つの運航事業者が7つの多様なコースを設定して実施する予定。また、実験を盛り上げるための「地域の応援団」による様々な取り組みも開始する。
このうち、第1弾として「羽田空港=秋葉原」間を結ぶ空港・都心運河クルーズへの有料乗船参加者を先行して募集する。このコースでの実験運航は、昨年9月に続いて2回目となる。